今イチオシの作品

かなり話題を集めている、東京タラレバ娘

KISSの中で今現在最も話題を集めている作品は何か、と上げると取り上げたいのは『東京タラレバ娘』という作品だ。聞いたことがある人もいるでしょう、特に女性は友人から勧められて見たが、その痛烈すぎる内容にあまり笑えない、しんみりどころかシュールな思いに苛まれるといったリアルな意見が集まっている。フィクションなのにそこまで、と思う人もいるでしょうが、それもそのはず。こちらの作品を書いているのは、実は先ほど紹介した『ヒモザイル』という作品を公開したせいで、批判やインターネット上での炎上騒ぎにより休載に追い込まれてしまった『東村アキコ』さんの作品だからだ。

作者の名前はかなり有名でしょう、これまでに発表した作品は数多く存在しますが、中でも有名なのは『海月姫』・『かくかくしかじか』といったものがある。実際にこの方の作品を見た人も多いでしょう、筆者的にはこの東京タラレバ娘からやっと作者本人を知ったため馴染みはなかった。元々読むコミックスの系統が違っていたのも有りましたが、この東京タラレバ娘はどういうわけか知ったので、見てみるとそのあまりにストレート過ぎる内容には些か苦笑をしてしまった場面もある。

概要を説明すると

では東京タラレバ娘という作品について、簡単にあらすじを説明するとこのようになっている。

あらすじ

倫子・香・小雪の3人は高校時代からの親友で、33歳の独身女性。いつか良い男を捕まえようと夢を見ながら、毎日それとなく成功している仕事をこなしつつ、3人で小雪の父が営む居酒屋で女子会を開いていた。あの時こうしていたら、もしああしていれば、などと話をしていた。彼女たちの抱く理想や常に高く、いつか来ると根拠も確証もない夢物語を話しばかりしていた時、そこへ金髪青年が3人を『タラレバ女』と侮蔑めいた発言をするのだった。

それから3人は気付かされる、自分たちには段々と後がないこと、そして自分たちがいかに高望みをしすぎていたのかを。

働く女性の中でも成功している

この物語に登場する三人の女性、倫子・香・小雪のそれぞれは30代半ばの独身女性で、さらにもう一つ共通しているのが、3人それぞれが『独立出来るだけの経済力を有している』という点になる。生き方こそ違えど、毎日仕事にも恵まれて生活に困窮している、いわゆる貧困女子なる方々とはだいぶ違った立場になる。倫子は脚本家としてかつての古巣から仕事を請け負い、香は自身のネイルサロンを経営して、小雪は父と共に居酒屋を切り盛りしながら働く日々だった。

そんな彼女たちは親友同士となっているが、集まったところでする話は一進一退としか言いようのない話題ばかりするだけ。進展する話はほぼすることなく、集まっては仕事に関する愚痴を呟くだけの毎日を繰り返していた。そんな姿は小雪の父が見ていてもうんざりするほどだったが、彼女たちは友人と馬鹿騒ぎをして語らう時間を楽しくも愛おしくすら感じてさえいるのです。

刺激のない毎日の中だが、彼女たちにもいつかきっと素敵な王子様が現れると信じていたが、そんな兆しは全く来ない。自分たちは悪くない、焦ってはいるものの何かをするわけでもない。そんな日々ばかりを繰り返していた。

リアルな体験を元にしているという

この作品、作者に拠ると実際の身の上話で起きた話を再現してネタにしていると公言している。つまり、実際に世の女性達、それも30代のそれなりに経済的な力を有した女性たちがそう言っているというのだ。可能性はあるのかもしれない、もちろんその話題も時として一部の人たちをターゲットにしているだけと思うとやはり賛否両論は巻き起こしそうだ。

実際にこの作品を見て、傷つくからもう見ないという人もいるので、心の傷を抉られると感じる人もいるようです。

冗談になっていない

作品は面白いと評価されている、実際に話題性もあってヒットしている方だと言えなくもないですが、男女共に売れる作品かと言えばまず万人受けする内容とはいえないでしょう。というのも、筆者も内容を見た限りでは正直これがリアルだからとはいえ、あまりにやり過ぎだという一言しか浮かんでこないからだ。

弩級の作品を生み出し続ける漫画雑誌KISSから生まれた名作たち